コラム

切土と盛土

 

こんにちは。千葉市稲毛区の三和住販株式会社です。
今回は、宅地造成をする際に行われる切土と盛土について書いていきます。


宅地造成について


宅地造成とは現状で森や農地を、宅地として住宅地等にするために地形の変更をする工事となります。それ以外にも工場跡地を住宅地にするときや宅地の形質変更を宅地造成と呼ばれます。
一定規模以上の土地を宅地造成する場合は、都道府県知事から開発許可を受ける必要があります。
また、宅地造成規制法にて宅地造成を行った場合にがけ崩れや土砂災害等が生ずる恐れが大きい市街地については、災害を防ぐために必要な措置を講じた一定基準以上の決まりを義務付ける地域を指定することが出来ます。これを宅地造成工事規制区域と呼びます。
宅地造成工事規制区域の具体的な内容としては、切土の場合は2mを超える崖になってしまう工事、盛土の場合、高さ1mを超える崖になってしまう工事、切土と盛土を同時に行う場合は盛土が1m以下であっても切土と合わせて高さが2mを超える崖にならない工事、高低差に関係なく宅地造成を行う面積が500㎡を超える宅地造成工事が対象となっております。


切土とは


切土は傾斜地を平らな土地に宅地造成するために地面を削り取る事を指します。山地や丘陵地については元々の地盤がいい場合が多く元々ある地盤を削るため、地盤自体は全体的に均質で締まる事が多いので災害などの被害を受けにくい土地になります。


盛土とは


盛土は切土と違い、傾斜とや低い土地を造成する時に土地を盛る事により平らな敷地を作る事となります。陽当りや通風等の改善を見込むことが出来ます。
盛土の場合はその通り土を盛る工事ですので元々あった地盤と盛土部分の境目では地盤の硬さに対する差が出てくる場合が多いです。その為、不同沈下が起こりやすくなる可能性がありますので建築を行う際には対策を行う必要があります。その場合は、別途で地盤改良費用が掛かりますので注意が必要です。
盛土を行った地盤は大体3年から5年の年月をかけて沈下や圧縮が落ち着くといわれています。ですが、盛土を行った土の中にコンクリートガラや廃棄物が混じっている場合は大体10年ほどの年月が必要になるともいわれています。


最後に


切土や盛土は手間がかかる工事ではありますが、家が建ちにくそうな土地等を整備し新しい街並みを作る事が可能になります。
切土であれ盛土であれキチンとした工法で地盤を補強すれば昔からある地盤より堅牢になることもあります。気に入った場所があれば積極的に相談をしましょう。

2020.10.29