コラム

景観法

 

こんにちは。千葉市稲毛区の三和住販株式会社です。今回は景観法の中から千葉市の景観法について書いていきます。


景観法


景観法は都市や農村漁村の良好な景観の形成を促進するために定められた法律です。この法律については、2005年に初めて日本で定められました。景観法は都道府県や指定都市、都道府県から同意を得た市町村の景観行政団体が景観計画を策定し、景観計画区域内の建築物に規制をかけることが出来たり、建築物の形態や意匠を制限することができます。


千葉市における景観法


千葉市では、景観法の施策を積極的に活用しており、全域を景計画区域としています。また千葉市の中でも独自に「うみ・まち・さと」に区域を分けてそれぞれの景観に沿った建築物を建てられるように指導を行っています。


うみにふさわしい景観形成


うみの景観ゾーンは海際の埋め立て地の市街地が広がるエリアです。千葉市が定めるうみに関する景観の基本方針は海への見通しを確保することや、海へ向かう魅力的な道と街並みをつくること等が挙げられております。
うみへ向かう魅力的な道や街並みとしては、海浜松風通りや臨海公園プロムナードなどが一例となっております。
また、水際線についても景観を保つための工夫を凝らしております。こちらについては、稲毛ヨットハーバーやいなげの浜などが海際の魅力を際立てるような街並みになっております。


まちにふさわしい景観構成


まちの景観ゾーンは内陸の市街地が広がるエリアを指します。街の歴史も大事にしながら周辺と調和がとれるような街並みにしていくエリアとなっています。それ以外にも歩くのに安全な空間づくりや高齢者や障害者の方々が利用するのにも困らないような工夫を凝らすエリアとしています。
千葉市内ではおゆみ野の街並みやベイタウンの街並みが一例となっています。
<さとにふさわしい景観構成>
千葉市の緑豊かな樹林や郊外の田園風景を保全することを目的にしているエリアとなります。市街化調整区域に多く見られるまちづくりになっており、現状の緑を残していくような方針をとっています。


最後に


景観法は各自治体にて方針を決めている為、場合が変われば全く違う風景になっていくと思います。私が以前見た中であれば、福島の方でセブンイレブンの看板が茶色に着色されている地域がありました。また、佐倉市でも似たような景観を形成している箇所があります。
現在は、あまり派手な外観にすることは見受けられなくなってきましたが、今後建築計画を行う場合は景観についても少し気にしながら計画を進めていくといいかもしれません。

2021.02.09